義父の話　２

終戦になる直前だった。戦争で、いろいろな物資が不足していた。飛行機の燃料も不足し ていた。本来は、飛行機は、目的地へ向かって行って、爆弾を落とし、帰って来るものな のだが、もう、その燃料も底をつきかけていた。だから、片道だけの燃料を積んで、適地 へ突っこむのだ。突っこむと同時に、自分も死ぬのだ。今... 続きをみる

義父の話　１

義父は、普段はとても静かで、まじめな人でした。しかし、酒が入ってしまうと、ベラべ ラしゃべりまくり、時に、人の心をきずつけたり、わけのわからないことを言ったり、か と思うと、時々、大まじめな話をしたりして、とにかく、わけのわからない人でした。 ただ、この話だけは、何度も間違えずに、話をしていました... 続きをみる

母が語った話　４

「あの時は、お世話になりました。」と言われ、母の母は、タンスから、あの時の着物を そのままの形で出してきたそうです。そして、「これは、お返しします。」と。 母は、防虫剤をいれたり、時々出して風を通したりしている母の母の姿を知っていまし た。相手のかたは、「すみません。実は、この着物は、私が嫁入りす... 続きをみる

母が語った話　３

こんな上等な着物を出すのか、と思い、母の母は、「おまけだ。」と言い他のものもだし てあげると、「こんなに、いいんですか。」と、ちょっと笑顔になったそうです。なかな か畑から帰って来ない母の母を迎えに来た母は、私には、食べ物をがまんしろ、と言うの に人に物をあげてしまうなんて、と怒りよりも心配になっ... 続きをみる

母が語った話　２

母の家にも、そういう人が来たそうです。しかし、母の母は、全部断わっていたそうで す。が、ある日断わって、一度帰ったと思った人が、再度、母の母のもとへ来て、泣きな がら、「他をまわっても、これだけしかもらえませんでした。姑に、もらえるまで、帰っ て来るなと言われ、このままでは、帰れません。」と、土下... 続きをみる

母が語った話　１

母が子供のころ、日本は戦争をしていました。B２９が、爆弾を落としていくので、稲を つくっている田んぼや、麦畑に、飛び込むように隠れた、と言っていました。また、皆、 食べ物にも困って、すいとんを食べたといいます。母の家は、農家だったので、野菜は、 何か食べられました。しかし、満足できるほどは、食べら... 続きをみる

猛暑

今日は、とても暑くて、県内では、３８・５度の所もあったようです。 帰ろうと、外へ出たら、何これ！っていう暑さ。家へ帰ってから、即、ク－ラ－をつけま した。今年初めての冷房です。 家に着く前から、くらっとするような、軽いめまいのような、車酔いのような、状態でし た。冷たいものを飲んで、頭を冷やして、... 続きをみる

ある日、車での会話

ダンナ「あっ、そこはパ－マ屋だっけ？」 子供　「何？ス－パ－マンのグッズを売っている店？」 ダンナ「違うよ。ほら、女性が髪を切る・・」 私　　「美容室」 子供　「えっ？美容室って、パ－マ屋っていうの？」 私　　「昔はね。」 ダンナ「ばあちゃんは今でも言ってるぞ。」 子供　「知らなかった。パーマ屋っ... 続きをみる

ランドセル

朝、出勤時、小学生の登校時間に、かちあう時があります。 今のランドセルって、本当にいろいろな色があります。たとえば、青系は、水色、青、 濃紺など。ピンクはうすい色、濃い色、紫がかったものなど。黄色系も、うすいいろ、 濃い色、山吹色など。他にも、いろんな色があります。 　私の時は、赤と黒しかありませ... 続きをみる

新幹線の放火事件で思うこと

１　一部では、空港のように、検査が必要ではないか、と意見が出ているそうですが、 　では、一般の電車や、バスはどうなのでしょうか。安全と言えるのでしょうか。 ２　今回自殺した人について 　もし、この人が、会社の倒産にあったとしても、まじめに働いていたとします。６５ 　歳からもらえる年金を７０歳からも... 続きをみる